モノを売ること

こんにちは、夢追い女子応援人の久保田です。

今回はモノを売ることです。

わたしは店舗でお客様を前にして販売員を22年間していました。店長という管理職になっても店頭に立つプレイングマネージャー形式だったので、お客様と顔を合わせることをずっとやってきました。

要は、現場ってやつです。

モノの売り方の変化

わたしが入社した当時の1996年、もう何十年も前ですが、その当時は、とにかく店員がその販売分野のエキスパートになり必要であろう商品を予測で発注、品揃えをして予測が的中したら売れていく。

その当時はPOSレジもなく、手打ちの「チーン」て音がなるレジ。
ガチャガチャ音がしてレシートが出てくる。

当然売れた記録をレジがしてくれるはずもなく、自分たちが売り場を見て、減ってる、売り切れているで再発注、その繰り返しでした。
自分たちの知識のみで発注するため、当たり外れも多く、いらない在庫が徐々に増えていきます。
俗にいう不稼働在庫
それで、年末には在庫一掃も兼ねてセールを行い、翌年からしっかり発注できるよう備えるという流れでした。

その当時は、セールさえ行えば、「これ売れるの?」みたいな意味不明の商品も売れる。最終的に半額にさえすればなんでも消し飛ぶように売れる時代、そしてアナログのため現場は利益をあんまり考えない、荒っぽくも素敵な(笑)時代でした。
なので、実際は何億と売り上げを作っても、利益は少ない・・・でも商売の面白さは味わえる♪

売れたモノが売り場を見なくてもわかる!

そこで、登場したのがPOSレジです。
黒船到来です。新たな時代の幕開けです(笑)

だって、登録した商品は、いつ売れたか記録されるんです。
ピッとバーコードを拾うだけで情報が得られる・・・

最初の頃は、扱う商品が趣味の世界の商品でしたから、アイテム量は膨大!

まず商品の登録に時間がかかっていたから、手打ちで従来通りの販売をしなければならないものもありましたが、それは年々解消され、その店舗や、よその店舗で販売している商品の何が売れていて、利益がどれくらいなのか誰でもわかるようになります。

この、「誰でも」ってところが、くせ者です。

商品の知識だけでなく、商売・販売としての知識は、人によって差があります。

どこまで深読みするか?シンプルに考えるか?

発注はほとんど現場に任されています。
利益を考えて発注する人、
来店する人がただたくさん買うことがいいのでは?という発注をする人、
売れているモノの品揃えをどんどん増やせば店舗の売り上げが伸びるという発注をする人、
リーダーがまとめられればいいんですが、
趣味の世界のモノを扱っているため、皆が皆その趣味に長けています。
なので自分の知識ややり方でやっていきます。

だんだんと、POSレジの登場で、働いてる人の意識や組織全体のやり方も変えていかなければならなかったのですが、そこに注目せず、商品や売り方ばかり追うと、人の心は離れていきます・・・

いつの間にか利益だけを追う
お客様目線だけを追う
売り上げだけを追う
働き方だけを追う

いろんな派閥が交わらずにお互いの欠点に不満を持ちながら、表向きだけ取り繕って働くようになる。

何となく、穏やかに見えますが、それぞれがそれぞれのを持ちながら、議論するのも融合することもせず、その場の空気で出てきたアイデアを、とりあえずやってみよう!みたいな感じでやり、やった後の反省はそこそこに、また次に施策や過去に成功したアイデアをちょこっと変えてやってみたり、アイデアを使い捨てのように消耗していきます。
そして、枯渇してくると過去のやり方を引っ張り出してきます。

成果が出なければ、
まあ今の時代に合ってなかったよね・・・
ぐらいの反省で、
次はどうする?
今回の教訓を生き返らせるには?
そんな話し合いが、表向きだけのコミュニケーションだけの付き合いだと、できなくなってきます。
また、狭い世界だけになり、自分の世界を広げるために他分野や他業種、多世界との交流からの学びもしなくなり、
その大切さに気がついた人から、会社を辞めていく。

そんな流れにもなりかねません。

何事も見方が大事♪

POSのデータもそうですが、人の見方でその数字や情報がガラリと変わります。

この「見方」「見る角度」

センスにも繋がるんですが、生まれつきで♪とか遺伝で♪というラッキーな方もいるのかもしれませんが、
まあ大体は後付け能力、つまり何かで磨いています。
映像で磨いたのかもしれませんし、読書で磨いたのかもしれません。
大切なことは、他人の考え方やモノの見方を知る、体験する、観ることなんです。
それを素直に一度自分の中に落とし込めるか?

自分は自分!という形で、ひたすら自分の見方や感性を信じるのも悪いとは言いません。しかし、いつか自分の想像を超える出来事に出会うと応用が利かなくなることが多く、自分という主軸が揺れたり折れると、回復までにその今現在の貴重な時間を膨大に使います。

普段から素直に人の考え方や見方に触れ、素直に自分に落とし込んだり、試しに取り入れたりと、自分のフレームから外れたこともやっていると、自分の壁に当たっても、「あの考え方ならクリアできるかも」みたいな応用ができるようになります。

まとめ

最終的に「モノを売ること」からだいぶ角度が変わり、壮大になりましたが、

その自分以外の見方、考え方を取り入れると、モノの売り方は多種多様で、売れずに諦めていたモノも蘇らせることができるようになります。
自分の視点の次元を変える(角度上昇)の方法は、本当に色々ありますし、厳密に言えばここにも個性が出ますから、

大事なのはわかっていても

読書ができない!
とか
活字が苦手で・・・
とか、
映像は集中できない・・・
とか
あります。
でも、自己解決だけじゃなく自分以外の考え方を取り入れることはできます。

それは、行動を起こすこと!

外に出てみるでもいいですし、歩きに行くだけでもいんです。
視野が広がります。それだけでも自分が柔らかくなります。
普段会わない人に会い、話をしてみるだけでもいい。
それだけでも新しい風が自分に吹いてきます。
コーチやカウンセラーと話してみる機会を創るのもいいですね♪
プロの聴く姿勢、視点も新たな気づきになりますよ。

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